CATEGORY伊根満開(京都府・京丹後/向井酒造)
日本でいちばん海に近い酒蔵
宝暦4年(1754年)創業。京都北部、丹後半島の東に位置する伊根町。海際ぎりぎりに立ち並ぶ舟屋で知られ、古くから漁業が盛んな町です。舟屋はまるで海に浮かんでいるようにも見えます。伊根湾の沿岸にはこのような「舟屋」と呼ばれる建屋が約230軒、軒を連ねています。
そんな伊根で江戸時代から酒を醸し続けてきたのが向井酒造。交通網が未発達の頃は、酒蔵のそばの船着き場から、宮津まで船で酒を運んでいたそうです。「日本で一番海に近い酒蔵」と呼ばれるこの蔵で醸されたお酒は地元のブリやイカ、岩ガキなど海の幸にぴったりで、昔から地元の漁師たちに親しまれてきました。
蔵の看板杜氏の久仁子さんは13代目蔵元の長女で東京農業大学を卒業後蔵に入り、新しい日本酒の製造を意欲的に行っています。
2023年蔵訪問紀行
伊根満開は、いつも売り切れ状態。この人気の秘訣を知りたい、向井酒造の酒造りを一度見てみたい!と、蔵見学させていただきました。
にしむら酒店から車で約2時間半。エメラルドグリーンの美しい海沿いの道を抜けたところに向井酒造はありました。杜氏の弟で社長の向井 崇仁社長に伊根町のことを聞いてみました。伊根町の住人は1,900人で減少しつつあるそうです。それでも、観光ではなく一次産業を大事にして自然を守っていきたいと語ります。年間300石~400石。
早速試飲を開始
それでは試飲を始めましょう。と、向井社長が手にしていたのは「鰯のめざし!」
伊根は鰯が名物なんですよ、これが日本酒に合うんですよ。と(笑) アットホームな感じで試飲が始まりました。まず驚いたのが京の春の濁りバージョン。旨味が凝縮して、ドライな印象。削った米でなく腰が据わったクリアな味わいを実現しています。
nomaでも採用された日本酒なんですよ、と。言わずと知れたコペンハーゲンの名店「ノーマ」は、“世界一予約が取れない”ことで有名です。
燗酒への探求
熱燗で有名な埼玉県の神亀酒造で修業した向井社長。京都の自分の蔵で、京都の神亀といわれるような日本酒を造ろうと夢をみていました。
何も飾らず堂々と、日本海を相手にできる伊根の漁師のような濃厚で旨味たっぷりの男らしい酒をという想いで造られた、益荒猛男(ますらたけお)。強く勇気のある男子を意味します。まさに熱燗向け!
それも温めるチロリの金属によって味が変わるのです。錫のチロリで燗をすると、どのお酒も円やかで優しい印象に。チタンのチロリで燗をすると、冷酒の印象をそのままに、ストレートなまま力強さが現れていました。チタンのチロリは特製だそうで、このチロリ、私たちも造ってほしい、と職人さんにお願いをしました。
醸造所訪問
一通り試飲を終えたら、醸造所の訪問。蔵の1m先は伊根湾の美しい海が広がります。
水上タクシーや水上見学もできるそう。こんなに海に近いのであれば湿気があってお酒が造りにくいのかな?と思ったのですが、「うちは麹を完全にカラカラに乾かします。」と乾かし方などお聞きしました。
2階の設備の窓からは伊根湾を一望!とてもロマンチィックな土地でお酒を造っていました。
お店に併設のお土産売り場
お店に併設のお土産売り場では、伊根満開の入ったマカロンが売られていました。早速食べてみると、まさに伊根満開らしいイチゴのような酸味のあるマカロン!ほろ酔いで海を眺めながらのマカロン、なんて贅沢なことでしょう♪ ほかにもオイルサーディンや、現地でしか買えないお酒が販売されていました。
夏は伊根の岩ガキ、冬は伊根のブリやカニなどのグルメ旅行の際などに、向井酒造に立ち寄ってみるのもいいですね。
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4,400円(税込み)
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2,500円(税込み)
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京の春 辛口純米 豊漁 +17 (R5BY) 1,800ml
2,750円(税込み)
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3,740円(税込み)
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京の春 益荒猛男(ますらたけお)山廃 特別純米原酒(R4BY) 1,800ml
3,960円(税込み)
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1,870円(税込み)