CATEGORY寒北斗(福岡県/寒北斗酒造)
福岡を代表する銘酒をつくりたい
享保14(1729)年、初代・矢野 甚五平氏によって、玉の井酒造(後の寒北斗酒造)は誕生しました。日本酒造りにとって命ともいえる水は、英彦山系の雄峰・馬見山の湧き水を集める、清らかな嘉麻川の伏流水。その清澄な水を屋敷内の2つの井戸から汲み上げることができたため、感謝の想いを込めて「玉の井」と命名しました。それから約300年にわたり、日本酒造りに適した福岡の地で酒造りを続けています。
日本中が美食ブームに沸く昭和59(1984)年、「福岡を代表する銘酒が欲しい」と熱望する酒販店から相談を受け、新しい酒造りへの挑戦を決意。試行錯誤を経て辿り着いたのは、地元で古くから愛されてきた“福岡らしい味”を大切にしたお酒でした。酒米も可能な限り地元で栽培されたものを使い、飲み飽きることのない、気品ある味わいを追求した結果、「寒北斗」が産声を上げたのです。北斗星を信仰する地元の北斗宮の“北斗”をつけたその名には、「地元を愛し、原点を大切にする」という想いが込められています。
全国のコンクールで数々の賞を受賞
昭和60(1985)年に「寒北斗 本醸造 生酒」を発売して以来、吟醸・純米吟醸・大吟醸と種類を増やし、全国のコンクールで数々の賞を受賞。平成20(2008)年には、「寒北斗 吟醸酒」を全国酒類コンクールで日本一に選出されました。常に最高のものづくりを目指し続けてきた中、「寒北斗」は玉の井酒造の看板商品へと成長を遂げ、ついに平成23(2011)年には社名を寒北斗酒造へ改称しました。
全国のコンクールで数々の賞を受賞
平成27(2015)年、寒北斗は生誕30周年となりました。さらにこれからの30年に向けて、若手蔵人の育成、新たな季節酒「shi-bi-en」の開発、国登録有形文化財への登録など、様々な活動に力を入れて取り組んでいます。
これからの30年も、地元・福岡で愛される「福岡の銘酒」であり続けるため、30年後の未来を紡ぎだすプロジェクト「寒北斗30VISION」を始めました。
合言葉は、30年後も福岡で一番美味い酒。世界に誇れる「福岡の銘酒」を造るため、常にチャレンジを続けています。