CATEGORY小鼓(兵庫県/西山酒造場)
銘柄 「小鼓」は、かの俳人「高浜 虚子氏」命名
嘉永2年(1849年)創業。 3代目 西山 泊雲氏(本名:西山 亮三)とその弟泊月は、かの俳人「高浜 虚子氏」の俳句の弟子1号2号でした。高浜 虚子氏は、日本の明治・大正・昭和の時代にわたって活躍した俳人で、五七五のたった17文字の中に、「花鳥諷詠」「客観写生」を読み込む俳句の第一人者。西山 泊雲氏は、1877年西山酒造場の長男として生まれ、1903年に高浜 虚子氏に出会うと、俳句雑誌「ホトトギス」の巻頭を最多の28回飾り、弟の泊月と並び「丹波二泊」と称されました。1915年に高浜 虚子氏が「ここに美酒あり名づけて小鼓といふ」という句を詠み、氏の命名で、清酒「小鼓」が誕生しました。
その販売方法が画期的! 俳句雑誌「ホトトギス」で「小鼓」を大々的に宣伝し、雑誌を通して通信販売を行うことで、多くの文人墨客が丹波の西山酒造場を訪れるようになりました。
主屋は、瓦ぶき木造二階建てで、1891年頃の建築のものです。江戸中期の丹波地域の特徴的な住宅様式を伝えており、国の登録有形文化財に登録されています。また、高浜 虚子氏直筆の句や、芸術家・綿貫 宏介氏がデザインした数々のラベル商品が展示されており、西山酒造場の歴史と世界観が感じられます。
芸術家 綿貫 宏介氏による「小鼓」新デザイン
5代目 裕三氏は、「小鼓」を進化させるべく、デザインを一新しようとデザインを依頼したのが、芸術家 「無汸庵 綿貫 宏介氏」。ロゴやボトルそのもののデザインから包装紙までを一新し、これまでの日本酒にはない鮮やかで深い味わいを表現したものとなっています。
代々受け継がれてきた芸術文化を大切にしつつ、常に新しいものをとりいれて酒造りを行っています。
西山酒造場の蔵元動画