CATEGORY髙千代(新潟県/髙千代酒造)
一本〆を使用した酒造り
明治元年(1868年)創業。全国では珍しい「一本〆」という米を使用して酒造りをしています。このお米は「五百万石」を母に、「豊盃」を父とし、人工交配して育成されました。平成5年から新潟県で開発され平成17年に県から原種を移譲され、今は「髙千代酒造㈱」で管理している酒造好適米です。
一本〆は、五百万石に代表される淡麗辛口な味わいと異なり、米の旨みが出るお酒に仕上がります。
髙千代酒造では、一本〆を扱い21年、22年と全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど非常に高い評価を誇ります。また、一本〆は自社で管理し、蔵人が自社栽培する分と、契約農家さんにお願いする分以外は使用していません。蔵人など栽培家たちのプライドが一粒一粒に愛情を込めていくことで酒の価値がいっそう高まり、酒造りに想いを込められるようになります。
自社精米機による精米
平成21年度、精米機を導入。通常、精米はコストと技術がかかるため、酒蔵は自社精米でなくを他所の精米所に依頼している委託精米が主流な状況です。
他所の精米所に米(玄米)を預けと、精米時期が込み合い、丹念に作り上げた米が非常に残念な結果になってしまう といった事が多いのが実情でした。
「丁寧で、安全な米造り」の実現を目指し、精米を自社でやりたいといった思いで精米機導入にふみきりました。
自社精米では精米量を調整し、丁寧に削ることができるよう精米時間の設定を一番遅くして時間をかけています。