江戸時代からブドウ栽培の歴史がある、日本屈指のワイン銘醸地「山梨県・甲州市勝沼町」。
日本固有の白ブドウ品種「甲州」や黒ブドウ品種「マスカット・ベーリーA」の栽培が有名です。
そんな勝沼の地で高品質なワインを生み出している、4ワイナリーを訪問しました。
*世界一高いワイン製造コストと高い技術を誇る「勝沼醸造」
*日本ワインの原点「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」
*世界レベルを誇る「中央葡萄酒 グレイスワイン」
*日本最古のワイナリー「まるきワイナリー」
世界一高いワイン製造コストと高い技術を誇る「勝沼醸造」
甲州で世界に通用するワインを造るという目標を掲げる勝沼醸造。
国内外のコンクールで数々の輝かしい受賞歴を誇ります。
木の温もり溢れるオシャレなお店。
ガラス窓越しに開放的なテラスとその奥には、美しいブドウ畑が広がります。
店内には、試飲用のワインサーバーがあり、3段階で量を選んで試飲ができます。
希少なバックヴィンテージなど、飲み比べられるのも嬉しいところ!
壁一面の巨大なワインセラーも圧巻でした。
以前醸造をしていたスペースには、「クヴェヴリ」というワインの醸造・熟成・保存に使用する粘土製の容器が存在!
ジョージアから輸入して地下に埋め、現在もクヴェヴリによる世界最古のワイン造りを行っています。
また、3Dプリンターで造ったコンクリートタンクがあったりと、新たな挑戦に目が離せません!
日本ワインの原点「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」
1877年に日本で最初に誕生した民間のワイン会社をルーツとするメルシャン。
日本のワインの歴史が幕を明けた場所で、日本ワインの原点ともいえるワイナリーです。
メルシャンで培った技術や研究成果を、山梨のワイナリーや人々へ伝授するなどして、地域全体で成長をし続けています。
現在、地球温暖化により変わりゆく気候に対応できるよう、新たな品種へも挑戦。
南フランスや南イタリアなどの品種などに目を向け、暑くても酸が落ちにくい品種に注目。
フィアーノやアルヴァリーニョ、マルベック、プティ・ヴェルド、タナなども手掛け始めています。
ワイナリーに着くと、テラスの天井には色づきだした甲州が活き活き成長中!
訪問時は収穫シーズン真っ只中。収穫したての甲州は甘酸っぱくって美味しい。
2024年は2023年のように、グレートヴィンテージになりそうな予感です。
メルシャン醸造所の地下には、ワインが入った樽が整然と並んでいます。
ルイ・ジャドなどの樽もあちこちにあって樽を見るだけで楽しい!
特別室には創業年1877年の記念ワイン、吉井淳二画伯のカベルネやセミヨンがあり、歴史を物語ります。
試飲ワイン
・岩出甲州 オルトゥム 2021/参考価格6,000円(税込)
シャープな酸とミネラル。透明感ある美しさ。
・三珠甲州 グリ・ド・グリ 2022/参考価格OPEN
オレンジピール、焼きリンゴ、花梨などの果実とスパイシーな風味。
・桔梗ヶ原メルロー シグナチャー 2019/参考価格OPEN
フィネスとコクのある、高級感溢れるメルロー。
・城の平 オルトゥス 2017/20,000円(税込)
カベルネとメルローをブレンド。ボルドーグランヴァンに匹敵!
・鴨居寺シラー 2019/6,500円(税込)
山梨市の自社畑「鴨居寺ヴィンヤード」に植樹。
リリース後すぐに賞を取った、注目のシラー。
スミレや黒胡椒の風味のあるクラシカルローヌスタイル。
※2024年8月価格。1本から取り寄せ可能です。
世界レベルを誇る「中央葡萄酒 グレイスワイン」
グレイスワインは1923年創業の家族経営のワイナリーです。
世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awards金賞をはじめとするコンクールで受賞歴を重ねています。
着席でのワインのテイスティング。単一畑であるキュヴェ三澤ブラン2015年をはじめとした白ワイン飲み比べ。
最新ヴィンテージのロゼ、あけの2021年などを試飲。
どれも心に残るようなどこまでもピュアで美しいワインでした。
日本最古のワイナリー「まるきワイナリー」
日本人初、渡仏しワイン醸造を学んだ土屋 龍憲氏が1891年に設立した「現存する日本最古のワイナリー」。
甲州やマスカット・ベーリーAなどにこだわり、日本食に合うワインを追求。
2階には新たにテラス席のあるカフェが併設され、お食事とクラフトビールやワインを愉しめるようになっています。
ワイナリーのすぐ隣にあるブドウ畑の前に大きな樹があります。
「触ったら何の樹かわかりますよ^^」と言われ、木を触ったらすぐに気が付きました!
正解は、ワインの栓の原料でもあるコルクの樹!
畑では羊が自由に動き回り、自然環境に配慮した栽培方法を実践。
「羊さん、雑草だけでなくブドウも食べちゃいませんか?」と尋ねてみました。
「羊さんたちは気づいたらブドウも食べちゃってるんです。」
「ブドウに背が届かないように、棚仕立てでブドウが高い位置にあるところで放牧してるんです。」とのこと。
セラーにはボルドーやブルゴーニュ、カリフォルニアから来た225L、500Lなどの樽がずらり!
マスカット・ベーリーAには、蓋と底がカリフォルニアオーク、胴体がフレンチオークの専用の樽を使用。
ベーリーAの甘味を抑えながら、樽熟成をしています。
甲州はフレンチオークのみを使用し、新樽率10%ほど。
樽を使っていることを感じさせない程度の、和食に合うスタイルに仕上げています。
地下セラーは冷房が無くても夏でもひんやりと寒く、ワインにとって理想的な温度湿度環境。
1升瓶を積み重ね、2万5千本程と恐ろしいほどのストックを熟成しています。
ぶどう寺 柏尾山 大善寺
甲州ブドウの起源伝説があり、「ぶどう寺」の名で知られる大善寺。
手にブドウを持った薬師如来が現れ、木像を刻んで開かれたと伝えられます。
お寺では古くから境内でブドウを栽培しており、ワインも醸造しています。
本堂でないお寺では民宿ができ、ブドウに想いを馳せながら宿泊してきました。
一軒家のビストロ、ミル・プランタン
銀座レカンの元チーフが運営する、一軒家のビストロでディナー。
山梨の食材を使ったお料理や山梨ワインのセレクトがグラスで色々と楽しめるお店です。
勝沼へ行く際は、是非おススメ!
■お支払い方法 |
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