1760年創業。英国王室にも愛されてきた歴史あるシャンパーニュ・メゾン
フランス・シャンパーニュ地方の中心都市ランスに、1760年に創業した「ランソン(Lanson)」。260年以上の歴史を誇る、シャンパーニュ地方でも屈指の老舗メゾンです。
1798年には、創業者の息子が所属していたマルタ騎士団に敬意を表し、マルタ十字をメゾンのシンボルに採用。現在もランソンのボトルには、歴史を象徴する赤い十字があしらわれています。
1900年には英国のヴィクトリア女王より、英国王室御用達の栄誉を授与されました。その後も英国王室との深いつながりを築き、世界中で高い評価を得てきました。
また、1977年からは世界的に有名なテニス大会「ウィンブルドン選手権」のパートナーとしても知られています。
長い歴史の中で培われた伝統と格式を大切にしながら、常に新たな挑戦を続けるランソン。そのシャンパーニュは、気品あるエレガンスと生き生きとしたフレッシュさによって、世界中の愛好家を魅了しています。
マロラクティック発酵を抑えた伝統製法。ランソンならではの生き生きとした酸とフレッシュさ
ランソンのシャンパーニュ造りを語るうえで欠かせないのが、「マロラクティック発酵を基本的に行わない」という伝統的な醸造哲学です。
マロラクティック発酵とは、ブドウ由来のシャープなリンゴ酸を、より穏やかな乳酸へと変化させる発酵のこと。多くのシャンパーニュ・メゾンで取り入れられていますが、ランソンでは伝統的にこの発酵を抑え、ブドウ本来の生き生きとした酸味とピュアな果実味を大切にしてきました。
現在は一部にマロラクティック発酵を行ったワインも取り入れながら、伝統と新しい技術を組み合わせ、より緻密で奥行きのある味わいを追求しています。
メゾンは自社畑と契約栽培農家の畑を通じて、シャンパーニュ地方の多彩なテロワールからブドウを厳選。区画ごとの個性を尊重した醸造を行い、それぞれの特徴を最大限に引き出しています。
また、自然環境への配慮にも積極的に取り組んでおり、マルメゾンという名の自社畑では有機栽培やビオディナミ農法を実践しています。
こうした丁寧なブドウ栽培と伝統的な醸造方法によって、爽やかな柑橘の風味、伸びやかな酸味、繊細なミネラル感を備えた、ランソンならではのスタイルが生み出されるのです。
豊富なリザーヴワインと長期熟成が生み出す、洗練されたシャンパーニュ
ランソンのもうひとつの大きな特徴は、豊富なリザーヴワインと、通常よりも長い瓶内熟成へのこだわりです。
歴代の醸造責任者たちによって大切に受け継がれてきたリザーヴワインは、20年以上にわたるヴィンテージを含む貴重なコレクション。異なる収穫年のワインを巧みに組み合わせることで、毎年安定した品質を保ちながら、複雑さと奥行きを生み出しています。
2013年に醸造責任者へ就任したエルヴェ・ダンタン氏は、この伝統をさらに発展させました。区画ごとの醸造精度を高めるとともに、ステンレスタンクや木樽で熟成させたリザーヴワインを活用し、より豊かで洗練された味わいを追求しています。
伝統を守りながら進化を続けるランソン。260年以上にわたって磨き上げられてきた、気品あふれるシャンパーニュをぜひご堪能ください。